ウレアプラズマ感染症とは

ureaplasma

ウレアプラズマ感染症(性病)とは?
症状や検査方法、治療薬、感染率について

ウレアプラズマ性病(STD)の、非クラミジア性非淋病菌性尿道炎です。クラミジア・淋病に次いで増加中!

性感染症「ウレアプラズマ」の患者数が増えています。これまで、日本ではあまり知られていなかったウレアプラズマですが、その患者数は「クラミジア」や「淋病」に次ぐほど拡大しており、注意が必要です。

ウレアプラズマは、今や誰もが感染する可能性のある性感染症であるため、感染経路や予防方法はもちろん、感染してしまった際の症状、病院での検査・治療薬などについて、正しい知識を身につけておきましょう。

この記事の監修医師

新宿駅前婦人科クリニック院長 内藤宏明(ないとうひろあき)医師

内藤 宏明(ないとう ひろあき)医師

新宿駅前婦人科クリニック 院長
(母体保護法指定医)

自治医科大学医学部を卒業後、長年産婦人科医としてクリニックや病院勤務で経験を重ね、2020年6月新宿駅前婦人科クリニックを開設。

ウレアプラズマとは

「ウレアプラズマ」とは、クラミジアや淋菌以外が原因となる「非クラミジア性非淋菌性尿道炎」を引き起こす細菌の一種です。

これまで尿道炎は、クラミジアもしくは淋菌が主な原因となっていましたが、最近はウレアプラズマやマイコプラズマを原因とする「非クラミジア性非淋菌性尿道炎」が増加しています。

ウレアプラズマの原因菌

ウレアプラズマという細菌は、さまざまな種類があります。その中で病原菌となるのは以下の2種類です。

  • ・ウレアプラズマ・パルバム
  • ・ウレアプラズマ・ウレアリチカム

ウレアプラズマは常在菌?

ウレアプラズマやマイコプラズマが「常在菌」なのか、「病原菌」なのかは、長年医師の間でも意見がわかれていました。

一部では、「ウレアプラズマは常在菌だから治りにくい」という見解もあるようですが、最近の研究では、ウレアプラズマは常在菌ではなく、「低病原性細菌」という見方が有力になっています。

マイコプラズマとの違い

「非クラミジア性非淋菌性尿道炎」の原因菌としては、ウレアプラズマ以外に「マイコプラズマ」が挙げられます。

一般に、「肺炎を引き起こす細菌」として知られるマイコプラズマですが、肺炎の原因となるのは「マイコプラズマ・ニューモニエ」(肺炎マイコプラズマ)という細菌です。

対して、「マイコプラズマ・ジェニタリウム」「マイコプラズマ・ホミニス」という細菌は、尿道や腟に感染するため、尿道炎や子宮頚管炎の原因となるのです。

マイコプラズマもウレアプラズマと同様、その感染者が近年増えている性感染症となっています。

心当たりがない?ウレアプラズマの感染ルート

ウレアプラズマは自覚症状が出にくい性感染症。気づかぬうちに病状が進行している可能性も。

ウレアプラズマは性交渉を介し感染する性感染症(性病/STD)です。しかし自覚症状が出にくいため、自分が感染しているとは気づかずに、気づいたときにもいつ、どこで感染したのかがわからないことが少なくありません。

心当たりがないと思っても、これまでに複数の方と性交渉を経験していれば、感染源を特定するのは難しいです。感染してしまった場合は、「いつ、どこで」を考えるより、まずは何よりも治療を最優先に考えましょう。

ウレアプラズマの感染原因

ウレアプラズマは、感染している部位が粘膜接触することで感染します。主な感染経路は以下の通りです。

  • ・オーラルセックスを含む性交渉
  • ・キス

ウレアプラズマはキスでもうつるのか

ウレアプラズマは性器以外にも、のど(咽頭/いんとう)にも体液で感染します。そのためキスでも感染するリスクがあります。

ウレアプラズマの感染率

ウレアプラズマは、一回の性的接触で30~50%感染するともいわれています。

ウレアプラズマは今やクラミジア・淋菌感染症(淋病)に次ぐ感染者数がいる、誰にでも感染する可能性がある性感染症です。日ごろから予防を心がけましょう。

ウレアプラズマ(性病)の潜伏期間

ウレアプラズマは1週間~5週間程度の潜伏期間を経て、その症状が現れます。

しかし、個人差があり、潜伏期間を経ても無症状の方もいれば、感染して翌日には何らかの症状が現れる方もいます。

ウレアプラズマの症状

ウレアプラズマは、デリケートゾーンのかゆみや排尿時の痛み、尿道の膿など、クラミジアや淋病によく似た症状が現れます。

また無症状の方も多く、気づかないまま「子宮頚管炎」や「精巣上体炎」まで進行してしまう可能性も否定できません。

ウレアプラズマ性子宮頸管炎。女性はおりもの異常に注意!

女性の症状

女性のデリケートゾーンにウレアプラズマが感染すると、主に以下のような症状が出ることがあります。

  • ・おりものの量が増える
  • ・外陰部にかゆみや違和感がある
  • ・排尿すると痛みがある

しかし、女性はほとんどの方が感染しても無症状だとされています。そのため気づかないまま放置してしまい、病状を悪化させてしまうケースも増加中です。

男性の症状

男性の場合、尿道にウレアプラズマが感染すると、以下のような症状が現れます。

  • ・陰部のかゆみ
  • ・排尿時の痛み
  • ・尿道からの膿

のど(咽頭)の症状

ウレアプラズマはオーラルセックスやキスを介し、のどにも感染します。のどに感染すると以下のような症状が現れます。

  • ・頻繁なせき
  • ・のどの痛みや違和感

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ウレアプラズマは放置しても自然治癒する?

ウレアプラズマに感染しても無症状であることが多いため、「放置しても大したことはない」「そのうち自然に治る」と思っている方も多いようです。

しかし、残念ながらウレアプラズマの自然治癒は期待できません。さらに放置してしまうと、男女問わず別の病気に移行してしまう危険性があります。

「性感染症は恥ずかしい」という思いもあるかもしれません。しかし、ウレアプラズマに感染したら、必ず医療機関で治療を行いましょう。
新宿駅前婦人科クリニックでは、患者さまのプライバシーがしっかりと守れる環境の中、親身になって丁寧な検査・治療を行っています。少しでも不安を感じているならば、ぜひ当クリニックまでご相談ください。

ウレアプラズマは放置すると卵管炎・腹膜炎・子宮外妊娠・不妊症など、重い症状に移行する可能性が。

不妊症との関連性

デリケートゾーンの炎症を引き起こすウレアプラズマを放置すると、以下のような病気に進行してしまう恐れがあります。

  • ・卵管炎
  • ・腹膜炎
  • ・子宮外妊娠
  • ・不妊症

また男性も、「精巣上体炎」などに進行する危険があります。いずれも将来の不妊症につながる危険があるため、必ず治療を受けてください。

ウレアプラズマの検査方法

ウレアプラズマの感染を調べる検査は、「PCR検査」です。尿やデリケートゾーンの分泌液、うがい液などを採取し、そのDNAを調べることで感染の有無を判断します。

ウレアプラズマは保険適用されません

ウレアプラズマとマイコプラズマの検査は、日本では2012年から開始されました。しかしまだ保険診療の対象となっておらず、ウレアプラズマの検査・治療はともに保険適用外となります。またウレアプラズマの検査を実施していない医療機関も少なくありません。

新宿駅前婦人科クリニックでは、自由診療にてウレアプラズマの検査・治療を行っております。もしウレアプラズマの感染が疑われるようでしたら、一度当クリニックまでご相談ください。

ウレアプラズマの妊婦検診について

ウレアプラズマは、母子感染する可能性があります。ウレアプラズマの検診は、国内では現在保険適用外となるため自費検査となりますが、免疫の弱い新生児が感染すると重症化する恐れもあるため、必ず検査を行いましょう。

ウレアプラズマは自宅検査キットで陽性反応が出ても医療機関で治療を行う必要があるため、検査と治療は1セットと考え、検査も医療機関で行うことをおすすめします。

ウレアプラズマの検査キットについて

ウレアプラズマの検査キットがインターネット通販などで販売されていますが、検査は医療機関で行うことをおすすめします。

自覚症状がないことが多いウレアプラズマは、定期的な検診が不可欠であり、自覚症状が出たときに検査キットで調べればいいという病気ではありません。

さらに、検査キットで陽性反応が出た場合は、改めて医療機関で再検査を行い、必要に応じ治療を進めなければなりません。

ウレアプラズマの検査をご希望の方は、ぜひ新宿駅前婦人科クリニックまでご相談ください。

ウレアプラズマの検査費用

ウレアプラズマの検査は、2012年より日本でも検査可能となりました。しかし、保険適用外となっており、新宿駅前婦人科クリニックでも自費診療で承っております。あらかじめご了承ください。

※表示価格は税込みです。

ウレアプラズマ・マイコプラズマセット 8,800円

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ウレアプラズマの治療薬・抗生物質は?

ウレアプラズマは、抗生剤を服用することで治療を行います。抗生剤の種類は複数ありますが、主に以下2種類を処方することが一般的です。

  • ・テトラサイクリン系(ビブラマイシン)
  • ・マクロライド系(ジスロマック)

ビブラマイシン

ウレアプラズマの治療でもっとも高い効果が期待できるのが、テトラサイクリン系の抗生剤「ビブラマイシン」です。

しかし、妊婦の方は使用できない可能性があるため注意が必要です。妊娠中の方や妊娠の可能性のある方は、必ずお申し出ください。

ジスロマック

妊婦の方の場合、治療薬としてビブラマイシンを使用できない可能性があります。そう言った場合は、ビブラマイシンの代わりにマクロライド系の「ジスロマック(アジスロマイシン)」を処方します。

ウレアプラズマは抗生剤を1週間~2週間程度服用し治療を行う。飲み終わった後も、必ず医療機関で再検査し、完治したかどうかを確認を。

ウレアプラズマの治療期間

ウレアプラズマは抗生剤を1週間~2週間程度服用し治療を行います。しかし、近年は抗生剤が効かない「耐性菌」も増えてきているため、必ずしも1回の治療で完治するとは言い切れません。

そのため、抗生剤の服用が終わったら、必ず再検査を受けてください。場合によっては初めに処方された抗生剤が効かず、完治していない可能性があります。

新宿駅前婦人科クリニックでは、抗生剤を処方してから数週間後を目途に、再検査を実施しております。抗生剤を飲んだだけで「治った」と自己判断せず、必ず再検査で完治したかどうかを確認しましょう。

ウレアプラズマは治らない?

処方された抗生剤を飲んでも、なかなかウレアプラズマが治らないということがよくあります。これは、抗生剤が効かない「耐性菌」に感染していたり、ウレアプラズマが原因で「難治性尿道炎」を発症していたりする可能性が考えられます。

しかし、ウレアプラズマは、適切な治療で完治する病気です。症状によっては治療に時間がかかることもありますが、専門医とよく相談しながら、医療機関での治療を継続してください。

ウレアプラズマに関するよくあるご質問

ウレアプラズマは、治療しても再発するのですか?
A.完治すれば「再発」することはありませんが、「再感染」する可能性はあります。
また、症状が治まったからといって「完治」しているとも限りません。
症状が軽くなっても、抗生剤の服用を中断すると症状が「再発」することがあるため、必ず医師の指示に従い治療を進めてください。
妊娠中にウレアプラズマに感染した場合、胎児に影響はありますか?
A.はい。ウレアプラズマは母子感染の可能性があります。
免疫力の低い新生児がウレアプラズマに感染すると、重い病気に進行する危険性もあります。妊娠中は必ず定期的な検査を行い、感染が確認された場合は治療を行いましょう。
ウレアプラズマの感染経路は性交渉以外にもありますか?
A.性交渉以外では、それほどウレアプラズマの感染リスクは高くありません。
食事をシェアしたりコップを回し飲みしたりする程度であれば、感染の可能性はほぼないともいわれています。 しかし、キスでも感染する可能性はあるので、注意が必要です。
パートナーがウレアプラズマに感染していましたが、自分は無症状です。検査は不要ですか?
A.はい。パートナーの感染が確認されたら、必ずご自身も検査を受けてください。たとえご自身が無症状だとしても、パートナーとの性交渉を介し感染している可能性が高いと考えられます。
性感染症はパートナー同士がうつしあう「ピンポン感染」の事例が非常に多いです。そのため検査・治療はお二人同時に行いましょう。
コンドームを使えばウレアプラズマは予防できますか?
A.コンドームは、ウレアプラズマをはじめとする性感染症の予防にとても効果的です。しかし、100%感染を予防するわけではありません。
さらにウレアプラズマはキスでも感染するリスクがあります。性感染症の予防をするには、コンドームの使用はもちろん、医療機関での定期的な検査が不可欠です。
新宿駅前婦人科クリニックでは、自覚症状がない方でもウレアプラズマなどの性病検査が行えます。少しでもご不安な方は、ぜひ当クリニックまでご相談ください。

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  • 2021/03/29

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