排卵日はいつ?計算方法と症状

Ovulation

排卵日とは?

排卵日とは?

「排卵日っていつのことだろう?」
「排卵日は危険日のことだよね?」

このような排卵日に関する疑問を、耳にする機会があります。毎月訪れる排卵日ですが、その実態についてあまり知られていないのかもしれません。
排卵日を知ることは、排卵の仕組みを理解することにつながり、妊娠したい女性も、そうではない女性にとっても、非常に有益といえるでしょう。

そこでここでは、排卵日の概要から体温との関係性とその仕組み、排卵日の計算方法や排卵日に起こりがちな症状と緩和策、よくある質問に至るまで、排卵日に関することをまとめて解説していきます。

この記事の監修医師

新宿駅前婦人科クリニック院長 内藤宏明(ないとうひろあき)医師

内藤 宏明(ないとう ひろあき)医師

新宿駅前婦人科クリニック 院長
(母体保護法指定医)

自治医科大学医学部を卒業後、長年産婦人科医としてクリニックや病院勤務で経験を重ね、2020年6月新宿駅前婦人科クリニックを開設。

排卵日の仕組みを知ろう

毎月やってくる排卵日。日常生活を送るうえで、特に意識したことがある方は少ないかもしれません。排卵日症状がひどくない限り、排卵を自覚することはめったにありません。ここでは、そんな排卵日について、そのメカニズムから体温との関係性についてくわしくご説明します。

排卵日と女性ホルモンの関係

排卵日と女性ホルモンの関係

卵巣内には、卵子のもとになる複数の原始卵胞というものがあり、1ヵ月に1回、1個だけが成長します。この成長した1個の卵胞が卵巣の外へ飛び出すことを「排卵」と呼びます。

排卵の仕組みは下記の通りです。月経のときに脳の視床下部から脳下垂体に命令が出て、卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されます。このホルモンの働きによって、卵巣内の卵胞が刺激され発育します。発育した卵胞は、卵胞ホルモンと呼ばれるエストロゲンを分泌。このエストロゲンによって子宮内膜が厚くなります。卵胞が成熟しきってエストロゲンが十分に分泌されると、脳下垂体から黄体化ホルモン(LH)が分泌されます。この黄体化ホルモンが"排卵しなさい"という命令を出すことで、卵胞の膜が破裂し、中の卵子が卵巣外に排出されます。これが排卵です。

排卵日と基礎体温の関係

排卵日と体温の関係性をみる上で欠かせない、基礎体温について見てみましょう。基礎体温の説明は下記です。

女性が朝目が覚めたときに起き上がらず、寝たままの状態で舌の下に婦人体温計を入れて5分間はかった温度を、基礎体温といいます。

引用:日本産婦人科医会:基礎体温とはどういうものですか。

排卵日と体温の関係性

女性の身体は、女性ホルモンの影響を大きく受け、1ヵ月の間で体温が低い時期である低温期と、高いときである高温期に分かれます。月経が28日周期の場合、基礎体温をグラフ化すると、おおむね図のようになります。

生理初日から体温は低くなり、その後14日間は低温期が続きます。排卵が起こると、黄体ホルモンであるプロゲステロンが分泌され、体温は0.3~0.5度ほど上昇し、高温期が訪れます。この高温期は12~14日間続き、生理を迎えるのです。排卵日は低温期と高温期が切り替わるタイミングのため、グラフ上ではガクッと体温が下がっているのが確認できます。このような二相性の体温図が正常の状態です。もちろん生理周期には個人差はありますが、基礎体温を測っている方は、ご自身のグラフと比べてみるといいでしょう。

排卵日計算をするには?

毎月の生理や基礎体温の記録があれば、排卵日が容易に予想できそうだと思っている方もいるかもしれません。では、排卵日を計算するにはどんな方法があるのでしょうか?

排卵日の計算方法

これまで、排卵日の計算にはさまざまな方法が活用されてきました。ここでは、それらを一つずつ見ていきましょう。

オギノ式 オギノ式は、1924年(大正13年)に産婦人科医である荻野久作博士が発表した"荻野学説"に基づく妊娠法です。この方法は、荻野博士の学説を基に「排卵期は月経予定日の12~16日前の5日間」という法則から排卵日を推測します。しかし、生理周期は毎回一定ではなく、体調などによってもばらつきがあります。そのため、確実に排卵日を予測できる方法とはいえません。あくまでも、排卵日の目安を知る方法といっていいでしょう。
基礎体温法 基礎体温は、毎日、基礎体温を測ることで、体温の変化から次回の排卵日を予測する方法です。前の章でご説明したとおり、女性の基礎体温は、一般的に低温期と高温期にわかれます。排卵をきっかけに多くは低温期から高温期へと移り、生理の開始を境に高温期から低温期に移ります。この低温期と高温期のリズムから、排卵日を予測します。しかし、図のようにはっきりと低温期・高温期の差がわかりにくいことも多く、この方法も排卵日の目安を知る方法という位置づけになります。
排卵日予測検査薬 排卵日予測検査薬(排卵日検査薬)は、「これから排卵がある」ことがわかる検査方法です。排卵が近づくと下垂体から黄体ホルモン(LH)が分泌され、黄体ホルモンが急激に増えるときをLHサージといいます。このホルモン値が高いピーク(LHサージ)から、およそ40時間以内に排卵することがわかっています。つまりLHサージを検査することで、排卵の時期を予測するのです。LH値は尿で測定することができます。この方法は、尿を使用して、簡単で安全に検査できます。また、ドラッグストアや薬局で気軽に購入できることもメリットといえるでしょう。

排卵日計算は危険日の計算ではない?

排卵日計算は、もともと女性のホルモン周期に合わせて排卵日を算出し、妊娠しやすい時期を予想するものでした。いわゆる現在の危険日計算というよりも、妊娠しやすい時期を予想するためのものという意味合いが強かったのです。そのため、排卵日計算は"妊娠しない安全日を知るための計算"ではないことを、覚えておいてください。

妊娠したくない方は、きちんと避妊をした上で、性行為をするようにしてください。もし避妊に失敗してしまった、または失敗したかもしれないという方は、下記のページをご参照ください。

排卵日の症状と対応策

排卵日は、女性ホルモンが大きく影響していることがわかっています。女性の身体は、ホルモンバランスによってどのような症状を引き起こすのでしょうか?

排卵日特有の症状とは(腹痛・出血・おりもの)

腹痛 排卵日からその前後1~2日、排卵痛という腹痛が起こることが知られています。排卵痛は、卵子が卵巣から排出されるときに卵胞が破れ、卵胞液と血液が流れ出して腹膜を刺激することから起こるものです。この排卵痛は、生理痛のように経験したことのある女性が多くなっており、ポピュラーな症状といえるでしょう。鎮痛剤を内服する方もいるほどですが、あまりに強い排卵痛がある方は、子宮内膜症の疑いがあります。排卵痛がひどい方は、新宿駅前婦人科クリニックにご来院・ご相談ください。
出血 排卵出血は、排卵日の前後2~3日に、ごく少量の出血が起こります。これは、卵子が卵巣から排出されるときに卵胞が破れ、血液が流れ出したものが出血という症状で出るものです。生理のタイミングではなく出血があるので、不正出血を疑う方もいますが、排卵出血は病気ではありません
おりもの 排卵日が近くなるとおりものが増加します。その性状は、生卵の白身のように粘り気が強いものです。この粘り気が強く量も多いおりものが3日以上続くと、排卵間近のサインとされています。排卵日には、おりものは減少します。しかし、おりものには個人差があるため、おりものの量が増えたからといって、必ずしも排卵日とは限りません。普段と違うおりものがでたり、ニオイが強かったりした場合は、感染症の疑いがありますので、新宿駅前婦人科クリニックを受診してください。
その他の症状 ほかにも眠気やだるさ、イライラなど、生理のときと同様な症状が現れることがあります。また、腰痛・胸の張り・便秘・肌荒れなどもこの時期に現れやすい症状となっています。

排卵日症状「痛みや眠気」を和らげるには

身体を温める 排卵日特有の症状を緩和させるには、身体を温めることが大切です。靴下や手袋などで末端の冷えを防ぐとともに、特に腹部・腰部を温めましょう。このとき、身体を締め付けるような下着やタイツなどはNGです。血流が悪くなってしまいます。熱すぎない温めのお湯にゆっくり浸かるのも有効です。
生活リズムを整える 睡眠不足はホルモンの分泌を減少させます。質の良い睡眠を十分に取るようにしましょう。身体を温めると入眠しやすくなります。バランスの取れた食生活も重要です。
ストレッチやマッサージをする 適度な運動も気分転換になります。症状がつらいときは、軽いストレッチやマッサージなどを行うといいでしょう。
ストレスを溜めない ストレスが溜まると交感神経が刺激され、血行を悪くします。また、ホルモンの分泌も低下してしまいます。リラックスできる音楽を聴いたり、好きなアロマの香りを嗅いだりすると効果的です。リラックスすると副交感神経が優位に働き、血行も改善します。

排卵日を正しく認識する重要性

排卵日について解説してきましたが、いかがでしたか?

どちらかというと危険日という認識が強いかもしれませんが、排卵日を予測するだけでは、避妊の効果はないことがわかりました。正しい認識を身につけることはとても重要です。

排卵日特有の症状が強い方や、心身ともになにか不安がある方は、お気軽に新宿駅前婦人科クリニックにご来院ください。医師もスタッフも患者様の心と身体に寄り添った医療をご提供いたします。

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排卵日に関するよくあるご質問

排卵日検査薬とはどのようなものですか?
A.尿を使用して、排卵日が来る日を予測する検査薬です。排卵が近づくと下垂体から分泌される黄体ホルモン(LH)の高値(LHサージ)を検出して排卵日を予測します。この検査薬は、ドラッグストアや薬局でも購入可能です。
排卵日を特定するのに一番確実な方法はありますか?
A.皆さんが排卵日を特定するのに一番確実な方法は、排卵日予測検査薬といえるでしょう。従来の計算式などの方法では、確実な日付まではわかりかねるからです。
排卵日ごろに性行為をすると、妊娠の可能性はありますか?
A.必ずしも妊娠するとは限りませんが、妊娠の可能性は高くなります。卵子の寿命が6~24時間なのに対し、精子の寿命は2~3日。精子が卵管膨大部で待機し、排卵された卵子と出会うことで受精します。このことから考えると、排卵日の直前のタイミングでの性行為がもっとも妊娠の可能性が高いといえるでしょう。
排卵日の症状がひどいです。病気の可能性はありますか?
A.排卵痛である腹痛があまりにも強い場合には、子宮内膜症などを疑います。また、排卵日出血だと思っていたのが、不正出血だということもあります。気になる症状がある場合は、ためらうことなく新宿駅前婦人科クリニックまでご来院・受診することをおすすめします。
提携院として大宮駅前婦人科クリニックもございますので、こちらもご利用下さい。

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